ギリシア人の物語1―民主政のはじまり―(新潮文庫)

ギリシア人の物語1―民主政のはじまり―(新潮文庫)作者:塩野七生新潮社Amazon 古代ギリシアで民主政はいかにして生まれ、いかに有効活用され、見事に機能したのか? なぜ現代まで脈々と続く哲学や科学、芸術の起源となることができたのか? そこには数少な…

平成の終焉 (岩波新書)

平成の終焉 (岩波新書)作者:原 武史岩波書店Amazon 平成とは天皇制の新たなスタイルが確立された時代だった。日本中をくまなく訪ね歩き、自らの思いを国民に直接語りかけてきた天皇明仁と皇后美智子。二人が生み出した「平成流」は退位後も受け継がれていく…

トラスト―絆/わが人生/追憶の記/未来―

トラスト―絆/わが人生/追憶の記/未来―作者:エルナン ディアズ早川書房Amazon 1930年代、NY。金融の寵児、アンドルー・べヴルをモデルにした小説『絆』が出版されたが本人はこれに猛反発。自伝を秘書に代筆させる。その後秘書は当時の回想録を記し、数十年…

羽生の轍

覇王の轍作者:相場英雄小学館Amazon 警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の…

HHhH プラハ、1942年 (創元文芸文庫)

HHhH プラハ、1942年 (創元文芸文庫)作者:ローラン・ビネ東京創元社Amazon ナチによるユダヤ人大量虐殺の首謀者、ラインハルト・ハイドリヒ。ヒムラーの右腕だった彼は、第三帝国で最も危険な男と怖れられた。チェコ政府が送り込んだ二人の青年によ…

令和誕生―退位・改元の黒衣たち

令和誕生―退位・改元の黒衣たち―作者:読売新聞政治部新潮社Amazon それはガラス細工のような合意形成の賜物だった。平成の天皇が夕食の席で側近に退位の意向を吐露してから、改元、新天皇の即位まで。「退位」「即位」「新元号発表」の日程はどう決まり、新…

秘録 退位改元 官邸VS.宮内庁の攻防1000日

秘録 退位改元 官邸VS.宮内庁の攻防1000日作者:朝日新聞取材班朝日新聞出版Amazon 天皇陛下(現上皇さま)が2010年に退位の意向を周囲に明かしてから9年。この間、退位を認めるかどうかをめぐり、宮内庁と首相官邸の攻防があった。退位実現、新元号発表まで…

知られざる皇室: 伝統行事から宮内庁の仕事まで

知られざる皇室: 伝統行事から宮内庁の仕事まで作者:久能靖河出書房新社Amazon 令和に改元して、新たに内容を増補改訂した新版! 新しい天皇の時代に守られていくのは何か? 変わっていくのは何か? 日本人にとっての「天皇と皇室のあり方」を考えるための伝…

横須賀鎮守府 (有隣新書80)

横須賀鎮守府 (有隣新書80)作者:田中 宏巳有隣堂Amazon 鎮守府とは明治期に設置され太平洋戦争の敗戦により消滅した日本海軍の軍政機関であり、横須賀のほか呉、佐世保、舞鶴に置かれた。その中でも最も早い時期から機能していたのが横須賀であった。本書は…

侍従長の十年半 天皇家の執事 (文春文庫)

侍従長の十年半 天皇家の執事 (文春文庫)作者:渡邉 允文藝春秋Amazon 侍従長という天皇陛下の“いちばんの側近”が綴った、両陛下のご日常、宮中での日々とは。宮中祭祀の場で国民の安寧を願うお姿、戦没者慰霊への思い、さらにはお車の運転やパソコンをめぐる…

昭和天皇 (岩波新書)

昭和天皇 (岩波新書)作者:原 武史岩波書店Amazon 新嘗祭、神武天皇祭など頻繁に行われる宮中祭祀に熱心に出席、「神」への祈りを重ねた昭和天皇。従来ほとんど直視されなかった聖域での儀礼とその意味に、各種史料によって光を当て、皇族間の確執をも視野に…

皇族 天皇家の近現代史 (中公新書)

皇族 天皇家の近現代史 (中公新書)作者:小田部雄次中央公論新社Amazon 古代より「天皇の血族」として存在した皇族。明治維新後、最も近親で天皇を支える階級として、軍人の義務と多くの特典を獲得し成立した。だが、自らの権威・特権を背景に、長老の皇族軍…

象徴天皇

象徴天皇 (岩波新書)作者:高橋 紘岩波書店Amazon 「松の緑の大内山」とたたえられる皇居。そこにはどんな人たちが住み、どのように働き、そして何が行われているのだろうか。宮内記者会会員の著者が、天皇制をめぐる敗戦前後の興味深いエピソードを紹介しな…

天皇陛下の全仕事 (講談社現代新書)

天皇陛下の全仕事 (講談社現代新書)作者:山本雅人講談社Amazon 天皇はどんな仕事を、どんな内訳で、どのように行っているのか? 天皇・皇后両陛下の平成流スタイルとは? 意外に知られていない宮中の毎日を紹介する、「読む事典」。 国事行為、宮中祭祀、宮…

秋篠宮

秋篠宮作者:江森敬治小学館Amazon 人間・秋篠宮の実像がいま明らかになる。 「令和」という新時代を、皇嗣として迎えた秋篠宮だが、コロナ禍のもと皇室行事の多くは中止を余儀なくされ、長女の結婚問題にも揺れた。 弟として、父として、皇嗣として、何に悩…

昭和の参謀 (講談社現代新書)

昭和の参謀 (講談社現代新書)作者:前田啓介講談社Amazon 石原莞爾、辻政信、瀬島龍三……「日本の頭脳」たちの栄光と蹉跌に迫る! 「七人の参謀を通して、昭和陸軍の功罪を問う。多角的な取材で、人間像を探り、戦時下、戦後の生き方を次世代の目で活写する。…

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)

ラーメンと愛国 (講談社現代新書)作者:速水健朗講談社Amazon なぜ「ラーメン職人」は作務衣を着るのか? いまや「国民食」となったラーメン。その始まりは戦後の食糧不足と米国の小麦戦略にあった。“工業製品”として普及したチキンラーメン、日本人のノスタ…

コレリ大尉のマンドリン

コレリ大尉のマンドリン (海外文学セレクション)作者:ルイ・ド・ベルニエール東京創元社Amazon イタリア占領下のギリシア・ケファロニア島を舞台に、イタリア軍大尉と島の娘との運命的な恋と、2人をとりまく島の人々の喜びと哀しみが綴られていく。ペンギン…

日本警察と裏金―底なしの腐敗 (講談社文庫)

日本警察と裏金―底なしの腐敗 (講談社文庫)講談社Amazon いずこも同じ警察の裏金。北海道、高知から火の手があがった疑惑は愛媛、京都へと燃えひろがった。白日の下に曝された不正だが、その手口にほとんど変わりはない。ということは…。全国紙が真正面から…

歴史・戦史・現代史 実証主義に依拠して (角川新書)

歴史・戦史・現代史 実証主義に依拠して (角川新書)作者:大木 毅KADOKAWAAmazon 戦乱の狂騒に抗す。ウクライナ戦争、独ソ戦、太平洋戦争……。動乱の時代には俗説(フェイク)が跳梁跋扈する。理性を保ち、史実と向き合う術を現代史家が問う! 独ソ戦の著者がいろ…

農協の闇 (講談社現代新書)

農協の闇 (講談社現代新書)作者:窪田新之助講談社Amazon JAは、「農業協同組合」本来の理念や目的を忘れてしまったのではないか?共済(保険)事業と信用(銀行)事業に依存し、職員に過大なノルマを課した結果、いまや多くのJAで「不正販売」と「自爆営業」が蔓…

義民が駆ける

レジェンド歴史時代小説 義民が駆ける (講談社文庫)作者:藤沢周平講談社Amazon 江戸後期の天保年間、老中水野忠邦から突然命じられた理不尽な三方国替え。越後長岡への転封を強いられた藩主を守ろうと、荘内藩の百姓たちは越訴のため黙々と江戸をめざす。深…

知の教室 教養は最強の武器である (文春文庫)

知の教室 教養は最強の武器である (文春文庫)作者:佐藤 優文藝春秋Amazon 社会で生き抜くために最も有効な武器である「教養」とは何か。特捜事件での逮捕・勾留・裁判を経験し、いま言論界で大活躍する著者が、この武器を読者と共有したいという思いで、これ…

東電OL殺人事件(新潮文庫)

東電OL殺人事件(新潮文庫)作者:佐野眞一新潮社Amazon 彼女は私に会釈して、「セックスしませんか。一回五千円です」といってきました――。古ぼけたアパートの一室で絞殺された娼婦、その昼の顔はエリートOLだった。なぜ彼女は夜の街に立ったのか、逮捕さ…

マイ・バック・ページ

マイ・バック・ページ作者:川本三郎平凡社Amazon ベトナム戦争、全共闘運動、そして連合赤軍事件……。騒乱の60年代末、若きジャーナリストとして著者が体験した、青春の蹉跌を描く伝説の回想録、待望の復刊。2011年、妻夫木聡&松山ケンイチ出演で映画化! 前…

敵前の森で

敵前の森で作者:古処 誠二双葉社Amazon 「あなたには、捕虜の処刑および民間人に対する虐待の容疑がかけられています」戦後まもなく、インパール作戦の日本人指揮官にかけられた嫌疑。偽りを述べたら殺すと言い放ち、腹を探るような問いを続ける英人大尉。北…

ユーゴスラヴィア現代史 新版 (岩波新書)

ユーゴスラヴィア現代史 新版 (岩波新書)作者:柴 宜弘岩波書店Amazon 民族,国家,宗教,言語…….独自の社会主義連邦の道を歩んできたユーゴの解体から三〇年.暴力と憎悪の連鎖が引き起こしたあの紛争は,いまだ過ぎ去らぬ重い歴史として,私たちの前に立ち…

静かなる戦争

静かなる戦争(上)-アメリカの栄光と挫折作者:デイヴィッド・ハルバースタム,小倉 慶郎,三島 篤志,田中 均,佳元 一洋,柴 武行,David HalberstamPHP研究所Amazon 世界最強国家を動かす権力者たちの素顔とはいかなるものか。全米で最もよく知られるピュリッツァ…

ウクライナ戦争をどう終わらせるか 「和平調停」の限界と可能性

ウクライナ戦争をどう終わらせるか 「和平調停」の限界と可能性 (岩波新書)作者:東 大作岩波書店Amazon ロシアによるウクライナ侵攻開始から1年.核兵器の使用も懸念される非道で残酷な戦争を終結させる方法はあるのか.周辺国や大国をはじめとする国際社会…

彼女はマリウポリからやってきた

彼女はマリウポリからやってきた作者:ナターシャ・ヴォーディン白水社Amazon 半世紀以上を経て娘が探し当てた亡き母の生 ロシアとウクライナの血を引くドイツ語作家が、亡き母の痕跡と自らのルーツを見いだす瞠目の書。 母エウゲニアは、著者が10歳のとき若…