2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

台湾生まれ 日本語育ち (白水Uブックス)

台湾生まれ 日本語育ち (白水Uブックス)作者:温 又柔白水社Amazon 三つの言語の狭間で育った東京在住の台湾人作家が、自らのルーツを探った感動の軌跡。日本エッセイスト・クラブ賞受賞作の増補新版! 3歳の時に東京に移住した台湾人作家が、台湾語・中国語・…

文明交錯

文明交錯 (海外文学セレクション)作者:ローラン・ビネ東京創元社Amazon インカ帝国がスペインにあっけなく征服されてしまったのは、彼らが鉄、銃、馬、そして病原菌に対する免疫をもっていなかったから……と言われている。しかし、もしも、インカの人々がそれ…

内務省対占領軍

内務省対占領軍 (朝日文庫)作者:草柳 大蔵朝日新聞社Amazon 敗戦の日本にやってきた41万人の占領軍。GHQ(連合軍総司令部)からは次々に民主化の指令が出され、内務官僚たちはアメリカ流の改革を主張する占領軍当局者を相手に、現実とのギャップを埋めるべく苦…

戦う操縦士 (光文社古典新訳文庫)

戦う操縦士 (光文社古典新訳文庫)作者:サン=テグジュペリ,アントワーヌ・ド光文社Amazon ドイツ軍の電撃的侵攻の前に敗走を重ね、機能不全に陥ったフランス軍。危険だがもはや無益な偵察飛行任務を命じられた「私」は、路上に溢れる避難民を眼下に目撃し、高…

キングメーカー

キングメーカー作者:本城雅人双葉社Amazon 日西新聞に中途入社して政治記者になった国枝裕子は編集局長からの特命を帯びていた。それは長年にわたり永田町を裏から操ってきた上席編集委員の木澤行成をメディアから退場させること。木澤は総裁選の投票を操り…

ぼくの比島戦記―若き学徒兵の太平洋戦争 (光人社NF文庫)

ぼくの比島戦記―若き学徒兵の太平洋戦争 (光人社NF文庫)作者:山田 正巳光人社Amazon 太平洋戦争末期、敗色濃いフィリピン攻防戦のルソン戦線に投じられた若き一学徒士官が、自らの苛酷な原体験を描いた感動の労作。陸軍航空軍の通信団司令部に勤務する一下級…

仙台ぐらし

仙台ぐらし (集英社文庫)作者:伊坂幸太郎集英社Amazon 心配性の作家がつづる地方都市生活の魅力と希望。震災で都市機能がマヒしてしまった体験を持つ仙台。そこに暮らすちょっと心配性で、ちょっと自意識過剰な作家の、軽妙で味わい深いエッセイ。途方に暮れ…

方言漢字

方言漢字 (角川ソフィア文庫)作者:笹原 宏之KADOKAWAAmazon 漢字は日本全国共通と思ったら大間違い! 話し言葉に「方言」があるように、漢字にも「地域漢字」や「地域音訓」が存在する。各地の陸や海でとれる多様な産物、祭祀や地元の言葉でさえも訓読みに変…

わが母なるロージー

わが母なるロージー (文春文庫)作者:ピエール・ルメートル文藝春秋Amazon 『その女アレックス』のカミーユ警部、再登場 パリのあちこちに仕掛けられた七つの爆弾。犯人だと出頭した青年の狙いは何か? カミーユ警部と富豪刑事ルイが奔走する番外編。 3部作…

傷だらけのカミーユ

傷だらけのカミーユ (文春文庫)作者:ピエール・ルメートル文藝春秋Amazon 週刊文春ミステリーベスト10 2016 海外部門1位! カミーユ警部の恋人が強盗に襲われ、瀕死の重傷を負った。一命をとりとめた彼女を執拗に狙う犯人。もう二度と愛する者を失いたくない…

北極飛行

北極飛行 (岩波新書, 赤版 R-40)作者:ヴォドピヤーノフ岩波書店Amazon 北極冬営隊員を極地へと運ぶ大任を果たした、ソヴェート連邦の飛行家が残した記録。大自然にたちむかう人間の力を描いて同時代に衝撃を与え、その文学的価値には高い評価が寄せられた。1…

フーコン戦記

フーコン戦記作者:古山 高麗雄文藝春秋Amazon フーコンというビルマの地名を知る人が、今この日本にどれだけいるだろう。インパールと並ぶ、必敗の愚かな戦いだった。歳月を経て、最後の兵士が淡々と声低く語り尽くす、戦争の真実。『文学界』連載の単行本化…

悲しみのイレーヌ

悲しみのイレーヌ (文春文庫)作者:ピエール・ルメートル文藝春秋Amazon 異様な手口で惨殺された二人の女。カミーユ・ヴェルーヴェン警部は部下たちと捜査を開始するが、やがて第二の事件が発生。カミーユは事件の恐るべき共通点を発見する……。ベストセラー『…

東北史講義【近世・近現代篇】

東北史講義【近世・近現代篇】 (ちくま新書 1713)筑摩書房Amazon 米穀供給地として食を支え、近代以降は学都・軍都として人材も輩出、戦後は重工業化が企図された。度重なる災害も念頭に、中央と東北の構造を立体的に描き出す。 「東北」とは、幕末から近…

東北史講義【古代・中世篇】

東北史講義【古代・中世篇】 (ちくま新書)作者:東北大学日本史研究室筑摩書房Amazon 東北史を三つの視点から読み解く。一つめは、近畿地方を中心に国家が形成されると、やがて国家的な境界が東北地方に形成されたこと。二つめは、境界領域としての東北地方で…

帝国図書館―近代日本の「知」の物語

帝国図書館―近代日本の「知」の物語 (中公新書)作者:長尾宗典中央公論新社Amazon 近代国家への道を歩み出した明治日本。国家の「知」を支えるべく政府によって帝国図書館が設立された。しかし、その道のりは多難であった。「東洋一」を目指すも、慢性的な予…