2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

雪の階

雪の階(上下合本) (中公文庫)作者:奥泉光中央公論新社Amazon 親友の死は本当に心中だったのか。天皇機関説をめぐる華族と軍部の対立、急死したドイツ人ピアニストと心霊音楽協会、穢(けが)れた血の粛正をもくろむ「組織」(グルッペ)……。謎と疑惑と陰謀…

日本のビールは世界一うまい! ――酒場で語れる麦酒の話

日本のビールは世界一うまい! ――酒場で語れる麦酒の話 (ちくま新書)作者:永井隆筑摩書房Amazon 西のアサヒ、東のサッポロと言われた理由とは。キリンはなぜ独立を保てたのか。サントリーはどのようにビール市場に参入したのか。バブル期にドライはなぜ売れ…

天路の旅人

天路の旅人作者:沢木耕太郎新潮社Amazon 第二次大戦末期、敵国の中国大陸の奥深くまで「密偵」として潜入した若者・西川一三。敗戦後もラマ僧に扮したまま、幾度も死線をさまよいながらも、未知なる世界への歩みを止められなかった。その果てしない旅と人生…

来福の家

来福の家 (白水Uブックス)作者:温 又柔白水社Amazon 台湾で生まれ、日本で育った楊縁珠は、大学の中国語クラスで出会った麦生との恋愛をきっかけに、三つの言語が交錯する家族の遍歴を辿り、自分を見つめ直すが―。すばる文学賞佳作受賞の鮮烈なデビュー作「…

「線」の思考―鉄道と宗教と天皇と―

「線」の思考―鉄道と宗教と天皇と―(新潮文庫)作者:原武史新潮社Amazon なぜ小田急江ノ島線沿線にはカトリック教会や女学校が多いのか。JR阪和線沿線にはなぜ古代から現代までの歴代天皇の足跡が豊かに残るのか。JR山陽本線沿線の内陸部に多くの新宗教が発…

盤上のパラダイス

盤上のパラダイス (河出文庫 わ 10-1)作者:若島 正河出書房新社Amazon マニアたちが熱愛する雑誌『詰将棋パラダイス』。創刊編集長の生き様と、そこに集う数奇な人々を活写した愛の物語。解説=芦沢央。 著者は「ロリータ」の翻訳者。詰将棋マニアだとは知ら…

日本型開発協力 ――途上国支援はなぜ必要なのか (ちくま新書)

日本型開発協力 ――途上国支援はなぜ必要なのか (ちくま新書)作者:松本勝男筑摩書房Amazon 日本の途上国支援は、現地との意思疎通を重んじるアプローチや効果的な協力モデルにより、世界的に高く評価されてきた。だが、近年では平和構築や気候変動といった国…