2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

硫黄島 国家に翻弄された130年

硫黄島 国策に翻弄された130年 (中公新書)作者:石原俊中央公論新社Amazon 小笠原群島の南方に位置する硫黄島。日本帝国が膨張するなか、無人島だったこの地も一九世紀末に領有され、入植・開発が進み、三〇年ほどで千人規模の人口を有するようになった。だが…

神々の乱心

神々の乱心 上 (文春文庫)作者:松本 清張文藝春秋Amazon 宮中に何事か画策する謎の新興宗教。昭和8年。東京近郊。梅広町の「月辰会研究所」から出てきたところを尋問された若い女官が自殺した。自責の念と不審から「月辰会研究所」をマークする特高課第一係…

太平洋戦争 日本語諜報戦 言語官の活躍と試練

太平洋戦争 日本語諜報戦 ──言語官の活躍と試練 (ちくま新書)作者:武田珂代子筑摩書房Amazon 太平洋戦争の対日諜報戦で、捕獲した日本軍文書の翻訳、暗号解読、捕虜の尋問、プロパガンダ活動等に携わった言語官たち。終戦後は連合国軍の一員として戦犯裁判や…

神奈川の記憶

神奈川の記憶 (有隣新書83)作者:渡辺 延志有隣堂Amazon 朝日新聞神奈川版連載「神奈川の記憶」から42話を選び、テーマごとに編集、連載時に書けなかった新たな情報や考察などを加筆して収録。 身近な歴史をテーマにして、人に会い、街を歩き、本や資料を探…

美貌の女帝

美貌の女帝作者:永井路子文藝春秋Amazon相模のもののふたちを読んで、永井路子作品に関心を持ったので、近くの図書館にあったものを読んだ。奈良時代の元正天皇が主人公で、母の元明天皇を含め、彼女たちを蘇我の女たちと定義して、藤原家との争いを題材にし…

中世社会の始まり <シリーズ日本中世史1>

中世社会のはじまり〈シリーズ日本中世史 1〉 (岩波新書)作者:五味 文彦岩波書店Amazon刊行された当時に読んだが、大河ドラマをきっかけに改めて読み返した。当時よりは面白く感じたが、やはり、通史的な要素がほとんどないので読みづらい。いつの間にか平家…

相模のもののふたち

相模のもののふたち―中世史を歩く (有隣新書10)作者:永井 路子有隣堂Amazon頼朝挙兵のときにそれに従い、または戦った相模の武士たちについて、その城跡を訪ねながら追っている。小説家が書く紀行のような感じでとても読みやすく、対象が身近に感じられる。…