2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

怒りていう、逃亡には非ず 日本赤軍コマンド泉水博の流転

怒りていう、逃亡には非ず―日本赤軍コマンド泉水博の流転 (河出文庫―文芸コレクション)作者:松下 竜一河出書房新社Amazonダッカハイジャック事件で超法規的措置で釈放され、日本赤軍に加わった泉水博について書かれたもの。松本竜一の自宅の家宅捜索も絡めな…

人新世の「資本論」

人新世の「資本論」 (集英社新書)作者:斎藤幸平集英社Amazon39万部売れているのだとか。現在の先進国の生活が、外部化することで発展してきたが、その外部化の余地が今やなくなってきているというのはなるほどなと思った。その出口としてワーカーズコープが…

地域学入門

地域学入門 (ちくま新書)作者:山下 祐介筑摩書房Amazon著者の新書は一度は手に取って読んでみたいと思わさせるが、いざ読んでみるとどうもというのがある。この本も何を言いたいのかやや判然としない。〜のようだ、〜のようである、という書きぶりがいやに気…

内地へよろしく

内地へよろしく (河出文庫)作者:久生 十蘭河出書房新社Amazon新百合ヶ丘のイオンでアウトレット本セールをしていて、久生十蘭の河出文庫が売られていた中から手に取った。戦争中の南方報道特派員を題材にした小説で、戦争中に週間毎日に連載されていたらしい…

官僚たちの冬 霞が関復活の処方箋

官僚たちの冬 ~霞が関復活の処方箋~(小学館新書)作者:田中秀明小学館Amazon大して面白くなかった。この手の役人OBの書くものは、大抵、自分たちの時は残業ばかりだったがやりがいもあった云々とか、しょうもない話ばかり。

雲の都 1〜5

雲の都〈第1部〉広場作者:加賀 乙彦新潮社Amazon永遠の都の続編で、戦後50年余りを扱っている。こういう作品だから仕方がないが、次第に周囲の人たちが死んでいくのを送るばかりになって気が滅入る。永遠の都ではまだ旧制高校生だった主人公が、老いていくた…