内地へよろしく

新百合ヶ丘のイオンでアウトレット本セールをしていて、久生十蘭河出文庫が売られていた中から手に取った。戦争中の南方報道特派員を題材にした小説で、戦争中に週間毎日に連載されていたらしい。
主人公の報道特派員が南方の孤島に行き、一度は内地に帰ってドタバタを繰り広げるも、また前線に戻るというもの。戦争中の小説だから、負け戦の中でも日本人の強さとか大和魂を称揚しているのは当然にしても、今読んでも古さを感じさせない。