2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

シャーロック・ホームズの冒険

シャーロック・ホームズの冒険 (光文社文庫)作者:アーサー・コナン・ドイル光文社Amazon ホームズ物語は、月刊誌『ストランド』に短編が掲載されはじめてから爆発的な人気を得た。ホームズが唯一意識した女性アイリーン・アドラーの登場する「ボヘミアの醜聞…

民俗のふるさと

民俗のふるさと (河出文庫)作者:宮本常一河出書房新社Amazon 日本人の魂を形成した、村と町。それらの関係、成り立ちと変貌を、ていねいなフィールド調査から克明に描く。失われた故郷を求めて結実する、宮本民俗学の最高傑作。 半世紀前に書かれたもので、…

私の日本地図3 下北半島

下北半島 (私の日本地図 3)作者:宮本 常一未来社Amazon 『私の日本地図』第8回配本 第3巻「下北半島」。 原書は昭和42(1967)年刊。昭和15年12月、オシラサマ調査のため廻った最初の旅から、昭和41年8月の旅まで下北半島を訪れた9度の旅の記録。昭和38年、3…

私の日本地図1 天竜川に沿って

天竜川に沿って (宮本常一著作集別集)作者:宮本 常一未来社Amazon 原書は昭和42(1967)年刊。長野県の諏訪湖に水源を発し伊那谷を南下、多くの支流を合わせ静岡県浜松市の東で太平洋にそそぐ天竜川。昭和17年から39年のあいだにいく度かさまざまな機会に訪れ…

職業としての官僚

職業としての官僚 (岩波新書)作者:嶋田 博子岩波書店Amazon 旧態依然のイメージで語られ続ける霞が関官僚の職業実態を示し、職業としての官僚が国民や政治に対し担うべき役割、現状をあるべき官僚像に近づける方途を、政官関係の歴史的変遷、各国比較などを…

戦争とバスタオル

戦争とバスタオル作者:安田 浩一,金井 真紀亜紀書房Amazon ジャングルのせせらぎ露天風呂にお寺の寸胴風呂、沖縄最後の銭湯にチムジルバンや無人島の大浴場……。 至福の時間が流れる癒しのむこう側には、しかし、かつて日本が遺した戦争の爪痕と多くの人が苦…

まちの本屋: 知を編み、血を継ぎ、地を耕す

まちの本屋: 知を編み、血を継ぎ、地を耕す (ポプラ文庫)作者:幹人, 田口ポプラ社Amazon ネット書店の台頭、「書店空白地域」の急増──。 変化する出版市場で問われる「まちの本屋」の役割とは? 書店から数々のベストセラーを生み出してきた名物元書店員が語…

騎士団長殺し

騎士団長殺し(第1部~第2部)合本版(新潮文庫)作者:村上春樹新潮社Amazon 一枚の絵が、秘密の扉を開ける――妻と別離し、小田原の海を望む小暗い森の山荘に暮らす36歳の孤独な画家。緑濃い谷の向かいに住む謎めいた白髪の紳士が現れ、主人公に奇妙な出来…

視覚化する味覚: 食を彩る資本主義

視覚化する味覚: 食を彩る資本主義 (岩波新書 新赤版 1902)作者:久野 愛岩波書店Amazon 現代の色彩豊かな視覚環境の下ではほとんど意識されないが、私たちが認識する「自然な(あるべき)」色の多くは、経済・政治・社会の複雑な絡み合いの中で歴史的に構築さ…

つわものの賦

つわものの賦 (文春学藝ライブラリー)作者:永井 路子文藝春秋Amazon 2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の時代、鎌倉武士たちのリアルな姿を描き出した面白さ抜群の傑作歴史評伝。 「ここで私は、大小いくつかの作品で扱ってきた鎌倉時代に対する一つの決算書…

店長がバカすぎて

店長がバカすぎて (ハルキ文庫)作者:早見和真角川春樹事務所Amazon 谷原京子、二十八歳。吉祥寺の書店の契約社員。超多忙なのに薄給。お客様からのクレームは日常茶飯事。店長は山本猛という名前ばかり勇ましい「非」敏腕。人を苛立たせる天才だ。ああ、店長…

炎環

炎環作者:永井路子文藝春秋Amazon 京の権力を前に圧迫され続けてきた東国に、ひとつの灯がともった。源頼朝の挙兵に始まる歴史のうねりは、またたくうちに関東の野をおおいはじめた。鎌倉幕府の成立、武士と呼ばれる者たちの台頭――その裏には、彼らの死にも…

北条政子

北条政子 (文春文庫)作者:永井 路子文藝春秋Amazon 2022大河ドラマ主人公・北条義時の姉にして、源頼朝の妻。彼女はいつも動乱の渦中にいた。 伊豆の豪族・北条時政の娘に生まれ、流人源頼朝に遅い恋をした政子。やがて夫は平家への叛旗をあげる。 源平の合…