職業としての官僚

旧態依然のイメージで語られ続ける霞が関官僚の職業実態を示し、職業としての官僚が国民や政治に対し担うべき役割、現状をあるべき官僚像に近づける方途を、政官関係の歴史的変遷、各国比較などを交えながら考える。メディアでのバッシングや政治主導の掛け声だけに満足せず、我が事として官僚を見つめる必要を説く。

人事院に昭和61年入省した著者が、現在の様子と自身採用当時を振り返りながら書いている。これまでの公務員制度改革についての解説は、なかなか人事院目線でこれまで語る人はいなかったと思うので貴重。途中の官僚論は読み飛ばしてしまった。