新装版 ジウII 警視庁特殊急襲部隊 〈ジウ〉サーガ (中公文庫)

連続児童誘拐事件の黒幕・ジウを威信にかけて追う警視庁。実行犯の取り調べを続ける東警部補と門倉巡査は、〈新世界秩序〉という巨大な闇の存在に気づき、更なる事件の予兆に戦慄する。一方、特進を果たした伊崎巡査は特殊急襲部隊を離れ、所轄に異動するが、そこにも不気味な影が迫っていた!

何も考えずに読める本。平成10年代の小説なので、女性警官の描かれ方がいかにもという感じで古臭く、無駄に血なまぐさい。

新装版-ジウI-警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫 ほ 17-14)

〈ジウ〉サーガ、ここに開幕――。都内の住宅地で人質籠城事件が発生。所轄署や捜査一課をはじめ、門倉美咲、伊崎基子両巡査が所属する警視庁捜査一課特殊犯捜査係も出動した。人質解放へ進展がない中、美咲は差し入れ役として、犯人と人質のもとへ向かうが……!? 籠城事件と未解決児童誘拐事件を結ぶ謎の少年、その背後に蠢く巨大な闇とは?

10年以上前に1から3まで読んだ気がする。おそらく、葛西駅前の大きなブックオフで買ったと思う。ただ話の内容はほとんど忘れていた。

三国志演義 3 (角川ソフィア文庫)

劉備益州(蜀)を獲得し、ついに天下三分となる。さらに曹操にも勝利して漢中王の座につき快進撃を続けるが、密約を結んだ曹操孫権関羽を討たれ、張飛までも暗殺で失い悲嘆に暮れる。魏では曹操が病没すると跡を継ぐ曹丕献帝から皇帝の位を奪い、後漢が滅亡。対抗した劉備蜀漢の皇帝を名乗り、義兄弟の仇討ちに赴くが返り討ちにされ失意のうちに逝く。英傑たちの思いを受け継いだ次世代による戦いの幕が開ける!

関羽張飛が相次いで亡くなるのは知っていてもやはり悲しい。そして孔明の南蛮征伐は小さいころ繰り返し読んだのを思い出した。

三国志演義 2 (角川ソフィア文庫)

官渡の戦いに勝利し、勢力を一気に拡大する曹操。一方、劉備は稀代の賢者・諸葛亮孔明を、三顧の礼をもって新たな軍師として迎え入れた。一進一退を繰り返す二者の攻防の中、江東の孫権黄祖を破り、虎視眈々と権力拡大をもくろむ。三つ巴の戦乱の行方を握るのは策士・孔明の見事な妙計――ホウ統の連環の計を経て、80万の曹操軍を火攻めにすべく七星壇を築いた孔明。奇跡の東風を起こせるか。赤壁の戦いの結末がここに!

三顧の礼、天下三分の計、周瑜諸葛亮の関係、赤壁の戦い関羽曹操を見逃すところなど、昔確かにどこかで読んだ内容で覚えている。小さい頃に読んだものは忘れないのか。

三国志演義 1 (角川ソフィア文庫)

劉備関羽張飛の三豪傑が乱世を正すべく義兄弟の契りを結び立ち上がる--。NHK人形劇で人気を博した 立間祥介訳で蘇る壮大なロマン! 2019年夏、東京国立博物館で大規模な三国志展も開催。

何十年ぶりかに三国志演義を読んだ。子供のころは岩波少年文庫版、その後岩波文庫版を読んだが、この立間訳もぐいぐい読ませる。

都市横浜の半世紀-震災復興から高度成長まで

貿易都市として発展した横浜は、震災後は重化学工業都市、戦後は住宅都市の性格が加わり、首都に次ぐ巨大都市となった。本書は、震災からの復興以降、「大横浜」実現をめざして進められた都市づくりを軸に、高度成長期までの横浜の現代史を概観する。

関東大震災から戦後の高度成長期までの横浜の歴史を追っている。貿易都市から工業都市、占領を経て住宅都市になる様子が書かれている。戦前の官選神奈川県知事が、戦後に横浜市長をやっていたことに驚いた。

日本の歴史をよみなおす

日本が農業中心社会だったというイメージはなぜ作られたのか。商工業者や芸能民はどうして賤視されるようになっていったのか。現代社会の祖型を形づくった、文明史的大転換期・中世。そこに新しい光をあて農村を中心とした均質な日本社会像に疑義を呈してきた著者が、貨幣経済、階級と差別、権力と信仰、女性の地位、多様な民族社会にたいする文字・資料の有りようなど、日本中世の真実とその多彩な横顔をいきいきと平明に語る。

百姓というと反射的に農民を想起するが、それが実は思い込みだということをこれでもかというくらい語っている。