桜花 極限の特攻機

今年読んだ中で一二を争う良書。桜花の開発から運用、終戦後まで、隊員一人一人の心情に寄り添いながら事細かに書かれている。下士官と予備士官たちとの間に諍いがあったことは初めて知った。野中隊の初めての出動での全滅、菊水作戦の様子が淡々と書かれていて恐ろしさを感じる。出動何機、未帰還何機と数字が書かれるが、その未帰還の一人一人はどんな思いで飛んで行ったのか考えると胸が詰まる思い。

インドネシア大虐殺 二つのクーデターと史上最大級の惨劇

インドネシアの9.30事件を扱ったもの。スハルトが権力を握る過程で、200万人もの人が殺されたという。

北の無人駅から

かなり分厚い本で読み応えがある。鉄道ものというよりは、無人駅の周辺の歴史や事情を丁寧に辿っているルポルタージュ釧路湿原の章では、タンチョウ保護とタンチョウによる被害が対比に描かれている。北海道、のどか、広大というワンパターンなイメージを覆す良書だと思う。