ウクライナ動乱 ――ソ連解体から露ウ戦争まで

冷戦終了後、ユーラシア世界はいったん安定したというイメージは誤りだ。ソ連末期以来の社会変動が続いてきた結果としていまのウクライナ情勢がある。世界的に有名なウクライナ研究者が、命がけの現地調査と100人を超える政治家・活動家へのインタビューに基づき、ウクライナ、クリミア、ドンバスの現代史を深層分析。ユーロマイダン革命、ロシアのクリミア併合、ドンバスの分離政権と戦争、ロシアの対ウクライナ開戦準備など、その知られざる実態を内側から徹底解明する。

ロシアのウクライナ侵攻は、平和な国に突如乱暴なロシアが攻め込んだというイメージが強いが、ソ連崩壊後にウクライナが出来て以来の歴史があることがよくわかった。2014年にクリミアがロシアに併合された後、ウクライナが制裁措置として北クリミア運河の水を止め、クリミアの農業が壊滅状態になっていたとか、ドンバス戦争で14000人以上がなくなっており、そのほとんどは2014年だとか、ウクライナ側がドンバスの民間都市を長距離砲撃していたとか。ウクライナを善意の被害者とみる見方からはこの本は読んでいてつらいかもしれない。