三国志演義 1 (角川ソフィア文庫)

三国志演義 1 (角川ソフィア文庫)作者:羅貫中,立間 祥介KADOKAWAAmazon 劉備、関羽、張飛の三豪傑が乱世を正すべく義兄弟の契りを結び立ち上がる--。NHK人形劇で人気を博した 立間祥介訳で蘇る壮大なロマン! 2019年夏、東京国立博物館で大規模な三国志展…

都市横浜の半世紀-震災復興から高度成長まで

都市横浜の半世紀-震災復興から高度成長まで (有隣新書62)作者:高村 直助有隣堂Amazon 貿易都市として発展した横浜は、震災後は重化学工業都市、戦後は住宅都市の性格が加わり、首都に次ぐ巨大都市となった。本書は、震災からの復興以降、「大横浜」実現を…

日本の歴史をよみなおす

日本の歴史をよみなおす(全) (ちくま学芸文庫)作者:網野善彦筑摩書房Amazon 日本が農業中心社会だったというイメージはなぜ作られたのか。商工業者や芸能民はどうして賤視されるようになっていったのか。現代社会の祖型を形づくった、文明史的大転換期・中…

伊豆の踊子

伊豆の踊子(新潮文庫)作者:川端康成新潮社Amazon 旧制高校生である主人公が孤独に悩み、伊豆へのひとり旅に出かける。途中、旅芸人の一団と出会い、そのなかの踊子に、心をひかれてゆく。清純無垢な踊子への想いをつのらせ、孤児意識の強い主人公の心がほ…

中国の行動原理 国内潮流が決める国際関係

中国の行動原理 国内潮流が決める国際関係 (中公新書)作者:益尾知佐子中央公論新社Amazon 世界各国と軋轢を起こす中国。その特異な言動は、中華思想、米国に代わる世界覇権への野心などでは説明できない。なぜ21世紀に入り、中国は海洋問題で強硬姿勢に出た…

堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業

堤康次郎 西武グループと20世紀日本の開発事業 (中公新書)作者:老川慶喜中央公論新社Amazon 早稲田大学在学中に起業、卒業するや別荘地や住宅地を精力的に開発した堤康次郎。その軌跡は、公務員・会社員などの新中間層(サラリーマン)の誕生や都市人口の増…

こんな感じで書いてます

こんな感じで書いてます作者:群 ようこ新潮社Amazon いまだに優雅には書けません――。25歳で初めて原稿料をもらって以来40余年、140作以上もの作品を生み出してきた著者による「書く暮らし」。新卒で入った広告代理店を半年で辞め、転職すること4回。拾っても…

オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略 (朝日新書)

オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略 (朝日新書)作者:小泉 悠朝日新聞出版Amazon 日本の北方に、ロシアの「核要塞」が広がっている――。 人知れず極東で進められているロシアの核戦略を、超人気軍事研究家がロシア軍内部資料と衛…

ドキュメント 屠場

屠場: ドキュメント (岩波新書 新赤版 565)作者:鎌田 慧岩波書店Amazon 屠場-.そこは鍛え上げられた職人芸が,商品としての食肉の味と価値を左右する世界だ.日本人の肉食の歴史とともに歩んできた労働現場の実像と,いわれなき職業差別と身分差別にさらさ…

権力の館を歩く

権力の館を歩く作者:御厨 貴毎日新聞出版Amazon 歴代首相邸や政府・政党の建築物を訪ね、その空間と時間から権力者達の本性に迫る。 建築と政治の関係性という全く新たな視座を打ち立てるノンフィクション。 題材は面白いのだが、御厨の文章がこんなに読みづ…

日航123便 墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る (河出文庫)

日航123便 墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る (河出文庫)作者:青山透子河出書房新社Amazon 墜落現場の特定と救助はなぜ遅れたのか。目撃された戦闘機の追尾と赤い物体。仲間を失った元客室乗務員が執念で解き明かす渾身のノンフィクション。事故ではな…

芝浦屠場千夜一夜

芝浦屠場千夜一夜作者:山脇史子(やまわき ふみこ)東京生まれ。雑誌などでフリーランスとして記事を執筆。 1991〜98年まで東京芝浦の食肉市場・屠場の内臓処理現場に通い、働く人たちの話を聞くことをライフワークとした。青月社Amazon 芝浦屠場に魅せられ…

三体 (ハヤカワ文庫SF)

三体 (ハヤカワ文庫SF)作者:劉 慈欣早川書房Amazon 尊敬する物理学者の父・哲泰を文化大革命で亡くし、人類に絶望した中国人エリート女性科学者・葉文潔。彼女が宇宙に向けて秘密裏に発信した電波は惑星〈三体〉の異星人に届き、驚くべき結果をもたらす。現…

在日米軍基地 米軍と国連軍、「2つの顔」の80年史 (中公新書)

在日米軍基地 米軍と国連軍、「2つの顔」の80年史 (中公新書)作者:川名晋史中央公論新社Amazon 世界で最も多くの米兵が駐留し、米軍施設を抱える日本。米軍のみならず、終戦後一貫して外国軍の「国連軍」も駐留する。なぜ、いつから基地大国になったのか。米軍…

白痴

白痴 上下巻セット (岩波文庫)作者:ドストエーフスキー岩波書店Amazon 「この小説の意図は,完全に美しい人間を描くことです.この世にこれ以上むずかしいことは,ありません」――素直さと純粋さ,そして深い共感能力と愛の心をもった主人公ムイシュキン公爵…

蝉しぐれ

蝉しぐれ (文春文庫)作者:藤沢 周平文藝春秋Amazon 舞台は東北の小藩、海坂(うなさか)藩である。ある朝、小川のほとりで蛇に咬まれた隣家の娘を少年が救う場面から、この物語ははじまる。清流と木立に囲まれた、静かな城下組屋敷。少年の日の淡い恋と友情…

軍法会議のない「軍隊」:自衛隊に軍法会議は不要か

軍法会議のない「軍隊」:自衛隊に軍法会議は不要か作者:霞 信彦慶應義塾大学出版会Amazon 常に負のイメージで語られる軍法会議。またこれをもたない「軍隊」自衛隊。 当然のごとく認識されている状況は果たして正しいのか? そもそも「軍法会議」とはどのよう…

偽装同盟

偽装同盟作者:佐々木 譲集英社Amazon 日露戦争に「負けた」日本。 ロシアの属国と化した地で、男は、警察官の矜持を貫けるのか。 日露戦争終結から12年たった大正6年。敗戦国の日本は外交権と軍事権を失い、ロシア軍の駐屯を許していた。3月、警視庁の新堂は…

帝国の弔砲

帝国の弔砲 (文春文庫)作者:佐々木 譲文藝春秋Amazon ロシアで育った日系人の数奇な運命を描く、圧倒的歴史改変冒険小説! 舞台は日露戦争で日本が敗戦した世界。日系移民2世の登志矢は、革命の嵐に巻き込まれ数奇な運命に翻弄されていく。 大津事件の謝罪…

豆腐の文化史 (岩波新書)

豆腐の文化史 (岩波新書)作者:原田 信男岩波書店Amazon 昔から広く日本人に愛され,今では健康食として世界を席巻しつつある豆腐.それはいつ,どこで誕生し,日本でどう受容されてきたのか.料理法や派生食品も含めて考察,さらに風土に根ざした様々な豆腐…

日没 (岩波現代文庫, 文芸352)

日没 (岩波現代文庫, 文芸352)作者:桐野 夏生岩波書店Amazon 小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に…

事務次官という謎 霞が関の出世と人事 (中公新書ラクレ)

事務次官という謎 霞が関の出世と人事 (中公新書ラクレ)作者:岸宣仁中央公論新社Amazon 事務次官、それは同期入省の中から三十数年をかけて選び抜かれたエリート中のエリート、誰もが一目置く「社長」の椅子だ。ところが近年、セクハラ等の不祥事で短命化が…

ドキュメント 強権の経済政策 官僚たちのアベノミクス2 (岩波新書)

ドキュメント 強権の経済政策 官僚たちのアベノミクス2 (岩波新書)作者:軽部 謙介岩波書店Amazon 国家主導の賃上げや復興法人税の前倒し廃止,内閣人事局の発足,消費税引上げと見送りなどアベノミクスの展開では誰がどう動いていたのか.その際「官邸一強」…

リバー

リバー (集英社文芸単行本)作者:奥田英朗集英社Amazon 《「本の雑誌」が選ぶ2022年度ベスト10 第一位!》 同一犯か? 模倣犯か? 群馬県桐生市と栃木県足利市を流れる渡良瀬川の河川敷で相次いで女性の死体が発見! 十年前の未解決連続殺人事件と酷似した手…

安倍「一強」の完成 (ドキュメント 平成政治史 第四巻)

安倍「一強」の完成 (ドキュメント 平成政治史 第四巻)作者:後藤 謙次岩波書店Amazon 首相の座に返り咲いた安倍晋三は、政権維持のため、さまざまな策を講じる。小刻みな衆院解散で党内反対派を抑え、一部野党と連携、野党の分断・弱体化を進め、さらに内閣…

ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上 テクノロジーとサピエンスの未来 ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 (河出文庫)作者:ユヴァル・ノア・ハラリ河出書房新社Amazonホモ・デウス 下: テクノロジーとサピエンスの未来 (河出文庫 ハ 15-3)作者:ユヴァル・ノア・ハラリ…

ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)

ドキュメント 戦争広告代理店〜情報操作とボスニア紛争 (講談社文庫)作者:高木 徹講談社Amazon 「情報を制する国が勝つ」とはどういうことか―。世界中に衝撃を与え、セルビア非難に向かわせた「民族浄化」報道は、実はアメリカの凄腕PRマンの情報操作による…

樺太一九四五年夏 ―樺太終戦記録 (ちくま学芸文庫)

樺太一九四五年夏 ――樺太終戦記録 (ちくま学芸文庫)作者:金子俊男筑摩書房Amazon 第二次大戦における沖縄戦が「国内唯一の地上戦」と語られることがある。しかし実際にはもう一つの熾烈な地上戦があった。旧日本領南樺太へのソ連侵攻である。1945年8月9日…

桜の森の満開の下・白痴 他十二篇

桜の森の満開の下・白痴 他十二篇 (岩波文庫)作者:坂口 安吾岩波書店Amazon 桜の森の満開の下は怖ろしい。妖しいばかりに美しい残酷な女は掻き消えて花びらとなり、冷たい虚空がはりつめているばかり―。女性とは何者か。肉体と魂。男と女。安吾にとってそれ…

廃藩置県近代国家誕生の舞台裏 (角川ソフィア文庫)

廃藩置県近代国家誕生の舞台裏 (角川ソフィア文庫)作者:勝田 政治KADOKAWA/角川学芸出版Amazon 王政復古で成立した維新政権は、当初から藩体制を廃絶しようとしていたのか。廃藩置県はスムーズに行われたのか。「県」制度を生み、日本の西洋化のスタートとな…