侍従長回顧録 (中公文庫 み 57-1)

昭和23年から40年まで戦後17年間にわたって侍従長を務めた著者が、外交官時代、昭和天皇の地方巡幸、皇太子(現上皇)訪英を回想。

ほとんどは外交官時代のことが書かれていて、戦後の侍従長時代についてはさらっと書いてあるだけ。少し拍子抜けだった。とはいえ、戦争中のペタン政権の大使として、戦争末期のスイスへの逃避行は読みごたえがあった。