相模のもののふたち

頼朝挙兵のときにそれに従い、または戦った相模の武士たちについて、その城跡を訪ねながら追っている。小説家が書く紀行のような感じでとても読みやすく、対象が身近に感じられる。昭和50年代の本なので、当時はまだ田畑の中だった跡地も、今はもう宅地化してしまったところも多いのではないか。古い地名が残っていることを喜び、地名改正の動きに歴史が失われると危機を唱えている。