内務省対占領軍

敗戦の日本にやってきた41万人の占領軍。GHQ(連合軍総司令部)からは次々に民主化の指令が出され、内務官僚たちはアメリカ流の改革を主張する占領軍当局者を相手に、現実とのギャップを埋めるべく苦闘の日々を送る。軍国主義の拠点として解体された内務省の知られざる戦後の869日を通して、占領政治の実体を現代の視点から捉え直した力作。

占領軍と困難な調整を迫られる内務省の役人を書いている。思ったよりも早く戦争が終わったので、占領軍は日本の実情をほとんど知らないままに着任して、知らないままに様々な支持を出していたことがよくわかる。