謀略の海―冷戦のはざまに生きた日本人

謀略の海―冷戦のはざまに生きた日本人謀略の海―冷戦のはざまに生きた日本人
矢野 牧夫

北海道新聞社 1998-01
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冷戦時代、オホーツク海をはさんで繰り広げられた米ソ謀報戦―。背後では日本人エージェントが深く関わっていた…。秘密のベールに覆われていた一端が戦後半世紀を経て浮き彫りに。証言や現地サハリンの初公開資料を交えてつづる戦後北海道秘史。

北海道新聞社が出している選書。

鹿地亘事件をはじめとしたキャノン機関の説明から始まり、主として占領時代に米軍のスパイとして樺太へ送り込まれた人、また逆にソ連のスパイとして国内に潜入してきていた人たちの動きを丁寧に書いている。米軍から指令を受けソ連に潜入した人は、逮捕された後、遙か彼方のウラル山脈北方にあるボルクタという監獄都市にまで送られたとか。いろいろと知らない点が多く驚かされた。