平成の終焉 (岩波新書)

平成とは天皇制の新たなスタイルが確立された時代だった。日本中をくまなく訪ね歩き、自らの思いを国民に直接語りかけてきた天皇明仁と皇后美智子。二人が生み出した「平成流」は退位後も受け継がれていくのか。皇太子(妃)時代からの足跡を丹念にたどり、「象徴」と国民との奇妙な政治的関係性を問い直す。

令和の元号が発表される直前の本。生前退位に向けたビデオメッセージの問題性を指摘している。皇太子時代は農村の青年たちとある種のタウンミーティングのようなことをされていたことは知らなかった。