トラスト―絆/わが人生/追憶の記/未来―

1930年代、NY。金融の寵児、アンドルー・べヴルをモデルにした小説『絆』が出版されたが本人はこれに猛反発。自伝を秘書に代筆させる。その後秘書は当時の回想録を記し、数十年後、アンドルーの妻の日記を発見するが--。視点の異なる四篇からなる実験的小説。

本の雑誌で紹介されていて読んでみた。最初の小説では狂人として書かれた実業家の妻が、最後の日記を読むと、実は金融トレーダーだったことが明らかになる。外国版藪の中という感じ。