羽生の轍

警察キャリアの樫山順子は、北海道警捜査二課長に突如、着任することになった。歓楽街ススキノで起きた国交省技官の転落事故と道内の病院を舞台とした贈収賄事件を並行して捜査するなか、「独立王国」とも称される道警の慣習に戸惑う。両事件の背景に、この国の鉄道行政の闇が広がっていることも知り……

収賄事件の調査が、鉄道建設現場の安全性軽視による事故とつながる。札幌延伸が政治的に前倒しされた北海道新幹線の工事を題材にしている。札幌オリンピックが来なくなった今、北海道新幹線はどうなるのだろう。