コレリ大尉のマンドリン

イタリア占領下のギリシアケファロニア島を舞台に、イタリア軍大尉と島の娘との運命的な恋と、2人をとりまく島の人々の喜びと哀しみが綴られていく。ペンギン・ブックスが「20世紀の100冊」に選出し、英国では20人にひとりが読んだといわれ、また世界26か国でベストセラー。

イタリア軍に占領され、ドイツ軍が暴虐をふるい、解放されたと思ったらギリシャ内戦でさらに痛めつけられるのが悲しい。戦後は駆け足だがちゃんとハッピーエンドになるのはイギリス小説らしくなくていい。