激動 日本左翼史 学生運動と過激派1960-1972

高揚する学生運動、泥沼化する内ゲバあさま山荘事件の衝撃。左翼の掲げた理想はなぜ「過激化」するのか? 戦後左派の「失敗の本質」。
「この時代は、左翼運動が最高潮に達しながらその後急速な凋落を辿っていった時代にあたり、左翼史全体を通じても特に歴史の教訓に満ちた時代です。まさに、この時代は「左翼史の核心」と言えるでしょう。」(佐藤優
「なぜ左翼は失敗したのか。この本では一貫してこの問いに立ち返ることになるでしょう。そして、左翼の顛末を歴史の教訓として総括することは、最も学生運動が盛り上がっていた1968年に大学生になった私の使命でもあります。」(池上彰
自分の命を投げ出しても構わない。他人を殺すことも躊躇しない。これが「思想の力」である。いま、戦後史から学ぶべき歴史の教訓とは。

対談本の2冊目。佐藤優中核派ぎらいがよくわかった。高尚な理念から出発したはずの彼らが、なぜ内ゲバ、同志殺しまでなるのか。それは理性だけで世界が組み立てられると考えているから、途中で思考が止まってしまうのだとか。それはそれでわかるが、新左翼のみならず、スターリンソ連ポルポト北朝鮮のような共産主義国家全体がそうだと思う。