官邸危機: 内閣官房参与として見た民主党政権

官邸危機: 内閣官房参与として見た民主党政権 (ちくま新書)官邸危機: 内閣官房参与として見た民主党政権 (ちくま新書)
松本 健一

筑摩書房 2014-02-05
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菅政権の東アジア外交問題担当の内閣官房参与となった著者は、尖閣諸島での中国漁船衝突事件と、ビデオ流出問題に直面した。そして翌年には3・11に遭遇。そこで目の当たりにしたのは、日本の統治システムの未曾有の危機だった。危機管理を阻んだのは民主党の政治的未熟だったのか、あるいは官僚のサボタージュだったのか。はたまた日本における統合思想の根本的欠如ゆえなのか。自ら推進した東アジア外交への反省をも含め、民主党政権中枢を内部から見た一知識人の回想録。

参与時代の話はそこまで多いわけではなく、以前からの民主党議員との思い出や、中曽根さんとの関わりなど、興味深い。