ドキュメント 強権の経済政策 官僚たちのアベノミクス2 (岩波新書)

国家主導の賃上げや復興法人税の前倒し廃止,内閣人事局の発足,消費税引上げと見送りなどアベノミクスの展開では誰がどう動いていたのか.その際「官邸一強」という権力構造はどう影響したのか.政策誕生の舞台裏に迫った前作に続き,多数のキーマンへのインタビューや非公開資料をもとに,その内部の力学と変質の過程に迫る.

安倍政権下の主に経済政策についてどのように意思決定されていたかを追っているが、内閣人事局の創設における、内閣官房人事院との調整について書かれた章が特に興味深かった。