近代国家への模索 1894-1925〈シリーズ 中国近現代史 2〉

近代国家への模索 1894-1925〈シリーズ 中国近現代史 2〉近代国家への模索 1894-1925〈シリーズ 中国近現代史 2〉
川島 真

岩波書店 2010-12-18
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日清戦争義和団戦争に敗北した清朝は、変法・自強や光緒新政などの改革を試みながらも、求心力を失っていった。そして、辛亥革命により中華民国が誕生するも、混乱は深まっていく。列強による「瓜分の危機」の下で、「救国」の考えが溢れ出し、様々な近代国家建設の道が構想された30年を、国際関係の推移とともに描く。

通史シリーズの第2巻。

第1次大戦後、中国がヴェルサイユ条約に調印しなかったため、開戦状態を終結させるためにドイツと単独で講和をする必要が生まれ、それを契機としてドイツと中国の結びつきが深まったという記述が興味深かった。確かに、国民党軍も共産党もドイツの軍事顧問がいたもんなあと思いながら読んだ。国民党はヘルメットもドイツ式だし。