キメラ―満洲国の肖像

キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)キメラ―満洲国の肖像 (中公新書)
山室 信一

中央公論新社 2004-07
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一九三二年三月、中国東北地方に忽然と出現し、わずか一三年五カ月後に姿を消した国家、満洲国。今日なおその影を色濃く残す満洲国とは何だったのか。本書は建国の背景、国家理念、統治機構の特色を明らかにし、そこに凝縮して現れた近代日本の国家観、民族観、そしてアジア観を問い直す試みである。

満州国の成り立ちから崩壊までを丹念に書いた本。実験国家として、食管制度なども日本でやるまえに満州で試されたというのは初めて知りました。

五族共和と言っても、結局の実態は事実上の植民地であったことがよく分かる。