昭和天皇 (岩波新書) 原 武史 岩波書店 2008-01-22 売り上げランキング : 164172 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
新嘗祭、神武天皇祭など頻繁に行われる宮中祭祀に熱心に出席、「神」への祈りを重ねた昭和天皇。従来ほとんど直視されなかった聖域での儀礼とその意味に、各種史料によって光を当て、皇族間の確執をも視野に入れつつ、その生涯を描き直す。激動の戦前・戦中から戦後の最晩年まで、天皇は一体なぜ、また何を拝み続けたのか―。
宮城内部での祭祀を通じて昭和天皇を書いている。母の貞明皇太后との確執というのはほとんど知らなかった。新嘗祭で、天皇自ら収穫した稲穂を祀るのは太古からやっていたのかと漠然と思っていたが、昭和5年に初めて行われたというのは驚いた。