2021-01-01から1年間の記事一覧

滝山コミューン一九七四

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)作者:原 武史講談社Amazon宮城県にいたときに買って読んだものを再読。どこの書店で買ったのか今いち覚えていない。 自分が小学生の頃のことをよく克明にこんなに覚えているなという印象。小学生がクラスメイトを吊し上…

レッドサンブラッククロス

レッドサンブラッククロスI作者:佐藤大輔中央公論新社Amazonこれも学生の頃読んだ。愛蔵版が出たようなので再読。途中で未完となっているのが残念。

征途

征途 愛蔵版作者:佐藤大輔中央公論新社Amazon佐藤大輔の仮想戦記で唯一完結しているもの。以前読んだが久しぶりに読み返した。レイテ海戦で武蔵ではなく長門が沈んで、残りの栗田艦隊がレイテ湾に突っ込むことで終戦が半月遅れ、日本が分割されるというスト…

局地戦闘機「雷電」本土の防空をになった必墜兵器

局地戦闘機「雷電」 本土の防空をになった必墜兵器 (光人社NF文庫)作者:渡辺 洋二潮書房光人新社Amazon零戦に慣れた当時のパイロットたちからは不評だったようだが、それでもなんとか使いこなそうとするパイロットたちが描かれている。写真も多く、一人一人…

密約 外務省機密漏洩事件

密約―外務省機密漏洩事件 (岩波現代文庫)作者:澤地 久枝岩波書店Amazon澤地久枝の名作。著者は女性事務官がただひたすら被害者、弱い女性を演じることに違和感を感じている。以前に彼女と関係があった人の証言も載せていて興味深い。

「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨 (角川新書)作者:大木 毅KADOKAWAAmazonロンメルは名将だったのかという問いについて、戦術的にはそうだが戦略的視点、兵站的視点がなかったと書いている。陸軍将校として傍流の出身だったことも興味深い。…

太平洋の試練 ガダルカナルからサイパン陥落まで

太平洋の試練 上 ガダルカナルからサイパン陥落まで (文春文庫)作者:イアン・トール文藝春秋Amazon三部作のうち二作目。米軍内部の、陸軍、海軍、海兵隊の争いが描かれている。最後の方で、昭和天皇がサイパン奪還を命じ、小沢艦隊に陸軍航空隊を搭載する計…

間に合った兵器 戦争を変えた知られざる主役

間に合った兵器―戦争を変えた知られざる主役 (光人社NF文庫)作者:徳田 八郎衛光人社Amazon陸軍の隼、ドイツの二号戦車、アメリカの上陸用舟艇などが取り上げられている。どれも独特の視点で成程なと思う。

舟を編む

舟を編む (光文社文庫)作者:三浦 しをん光文社Amazon辞書づくりへの情熱を感じる。こんなふうに仕事に打ち込めるのは素晴らしいことだと思う。羨ましいと思ってしまった。

罪と罰

罪と罰 上 (岩波文庫)作者:ドストエフスキー岩波書店Amazon10年ぶりくらいに再読。今読むとラスコリニコフは若いなと思ってしまう。150年経っても古びないのは改めてすごいと感じる。

衆議院事務局 国会の深奥部に隠された最強機関

衆議院事務局: 国会の深奥部に隠された最強機関作者:貞夫, 平野白秋社Amazon最強機関は言いすぎではないか。安倍菅体制への不満と、昔語りがごちゃ混ぜになっている。

運命の人 一〜四

運命の人(一) (文春文庫)作者:山崎 豊子文藝春秋Amazon西山事件を題材にした小説。山崎豊子は久しぶりに読んだがやはり面白い。

桜花 極限の特攻機

桜花―極限の特攻機 (中公文庫)作者:内藤 初穂中央公論新社Amazon今年読んだ中で一二を争う良書。桜花の開発から運用、終戦後まで、隊員一人一人の心情に寄り添いながら事細かに書かれている。下士官と予備士官たちとの間に諍いがあったことは初めて知った。…

インドネシア大虐殺 二つのクーデターと史上最大級の惨劇

インドネシア大虐殺-二つのクーデターと史上最大級の惨劇 (中公新書)作者:倉沢 愛子中央公論新社Amazonインドネシアの9.30事件を扱ったもの。スハルトが権力を握る過程で、200万人もの人が殺されたという。

水俣病

水俣病 (岩波新書)作者:原田 正純岩波書店Amazon半世紀近く前の岩波新書を改めて読んだ。

北の無人駅から

北の無人駅から作者:渡辺 一史北海道新聞社Amazonかなり分厚い本で読み応えがある。鉄道ものというよりは、無人駅の周辺の歴史や事情を丁寧に辿っているルポルタージュ。釧路湿原の章では、タンチョウ保護とタンチョウによる被害が対比に描かれている。北海…

希望が死んだ夜に

希望が死んだ夜に (文春文庫)作者:天祢 涼文藝春秋Amazon川崎市多摩区が舞台の小説だということで読んだ。向ヶ丘遊園駅や新百合ヶ丘がよく出てくる。

働くわたし

働くわたし本の雑誌社Amazon本の雑誌社が、働く女性たちのインタビューをまとめたもの。

複眼で見よ

複眼で見よ (河出文庫)作者:本田靖春河出書房新社Amazon本田靖春の雑誌への寄稿などを集めたもの。山谷のルポはなかなか良かったが、そのほかは、その当時のマスコミに憤ったり若者に憤ったりしていて、文句が多いただの人という印象。私戦や誘拐のような良…

鉤十字の夜

鉤十字の夜作者:バーデキン,キャサリン水声社Amazon第二次対戦前にイギリスの女性作家が書いたもの。ナチスドイツと日本が世界を分割している2600年代が舞台で、その設定にまず驚く。徹底した書物の排除で、歴史が書き換えられてしまった世界が描かれている…

日本の農村 農村社会学に見る東西南北

日本の農村 ――農村社会学に見る東西南北 (ちくま新書)作者:細谷 昂発売日: 2021/05/08メディア: 新書期待して読んだが、先行研究を紹介したり、自書の引用が続いたりして、結局結論がない。農村といっても東北、中国地方、九州、沖縄と、さまざまなパターン…

我らが少女A

我らが少女A作者:髙村 薫発売日: 2019/07/20メディア: 単行本高村薫の長編小説で合田シリーズの最新刊。合田ももう57歳になっており、警察大学校の教授をしている。西武多摩川線沿いの郊外の雰囲気がよく出ていると思う。

「灰色のまち」から「音楽のまち」へ 川崎市政大改革

「灰色のまち」から「音楽のまち」へ ―川崎市政大改革作者:阿部 孝夫発売日: 2019/03/29メディア: 単行本川崎市の前市長の著書。居住地についてよく知りたくて読んだが、自己顕示欲を強く感じ、あまり良い印象を持てなかった。

死に山 世界一不気味な遭難事故<ディアトロフ峠事件>の真相

死に山 世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相作者:ドニー・アイカー発売日: 2019/01/11メディア: Kindle版旧ソ連で起きた遭難事故を、アメリカのジャーナリストが現地に行って調べる話。実際に現地まで行き、事件は地形が起こす風による低周…

農山村は消滅しない

農山村は消滅しない (岩波新書)作者:小田切 徳美発売日: 2014/12/20メディア: 新書本書が刊行されたとき、ちょうど国土庁系の部署にいたので読んだが、改めて再読。十日町市の事例が2つも取り上げられている。

新装版 苦海浄土

新装版 苦海浄土 (講談社文庫)作者:石牟礼 道子発売日: 2004/07/15メディア: 文庫石牟礼道子の古典的名作。ノンフィクションとも小説とも違う。解説を渡辺京二と原田正純が書いている。

国鉄最後のダイヤ改正 JRスタートへのドキュメント

国鉄最後のダイヤ改正―JRスタートへのドキュメント作者:進士 友貞発売日: 2007/12/01メディア: 単行本本の雑誌5月号で紹介されていて面白そうだったので図書館で借りた。著者は国鉄の列車課長でダイヤ改正に携わった。昭和62年4月の民営化以前の61年11月にダ…

蒼き狼

蒼き狼(新潮文庫)作者:井上 靖発売日: 2014/02/07メディア: Kindle版大岡昇平との間で論争になったそうだが、どこが問題だったのかよくわからない。部族同士の戦いが、奪い奪われることだった時代ということを感じさせる。

大黒屋光太夫

大黒屋光太夫(上) (新潮文庫)作者:昭, 吉村発売日: 2005/05/28メディア: 文庫カムチャツカへ漂流し、ロシアで苦労を重ねてようやく帰国するまでを辿っている。ロシアで、もう帰れないと思って洗礼を受けた水夫との別れが悲しい。

地図で読み解く小田急沿線

地図で読み解く小田急沿線 (地図で読み解く沿線シリーズ)発売日: 2020/07/04メディア: 単行本(ソフトカバー)新宿から小田原まで、多摩線や江ノ島線も含めて解説されているが、最寄り駅がまとめられていて残念だった。