檜垣澤家の炎上(新潮文庫)

横濱で知らぬ者なき富豪一族、檜垣澤家。当主の妾だった母を亡くし、高木かな子はこの家に引き取られる。商売の舵取りをする大奥様。互いに美を競い合う三姉妹。檜垣澤は女系が治めていた。そしてある夜、婿養子が不審な死を遂げる。政略結婚、軍との交渉、昏い秘密。陰謀渦巻く館でその才を開花させたかな子が辿り着いた真実とは――。小説の醍醐味、その全てが注ぎこまれた、傑作長篇ミステリ。【解説=千街晶之

妾の娘が父の家に引き取られて持ち前の才能を武器に生き延びていく。関東大震災で相当の被害を受けた横浜が舞台なので、震災でほとんどの人が死んでしまう。