繊細な真実作者:ジョン ル カレ早川書房Amazon 恐るべきは、テロか、国家か。 極秘の対テロ作戦に参加することになったベテラン外務省職員。新任大臣じきじきの命令だったが、不審な点は尽きない。やがて、作戦は成功したとだけ告げられ、彼は任を解かれる。…

心を病んだらいけないの？―うつ病社会の処方箋―（新潮選書）作者:斎藤環,與那覇潤新潮社Amazon 友達はいないといけないのか。家族はそんなに大事なのか。働かないと負け組なのか。話し下手はダメなのか。「ひきこもり」を専門とする精神科医と、「重度のうつ…

独ソ戦 絶滅戦争の惨禍 (岩波新書)作者:大木 毅岩波書店Amazon 「これは絶滅戦争なのだ」。ヒトラーがそう断言したとき、ドイツとソ連との血で血を洗う皆殺しの闘争が始まった。日本人の想像を絶する独ソ戦の惨禍。軍事作戦の進行を追うだけでは、この戦いが…

十の輪をくぐる (小学館文庫 つ 14-1)作者:辻堂 ゆめ小学館Amazon 2021年へ!時代を貫く親子三代の物語 スミダスポーツで働く泰介は、認知症を患う80歳の母・万津子を自宅で介護しながら、妻と、バレーボール部でエースとして活躍する高校2年生の娘とともに暮…

ある男 (コルク)作者:平野啓一郎コルクAmazon 愛したはずの夫は、まったくの別人であった――。「マチネの終わりに」の平野啓一郎による、傑作長編。 弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。 宮崎に住んでい…

未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)作者:早瀬 耕早川書房Amazon IT系企業Jプロトコルの中井優一は、東南アジアを中心に交通系ICカードの販売に携わっていた。同僚の伴浩輔とともにバンコクでの商談を成功させた優一は、帰国の途上、澳門(マカオ)の娼婦から予言…

ナチ親衛隊（SS)-「政治的エリート」たちの歴史と犯罪 (中公新書 2795)作者:バスティアン・ハイン中央公論新社Amazon ナチ政権発足後、ヒトラーの護衛に過ぎなかった親衛隊は、党や全国の警察組織を掌握。強制収容所を創設し反対派を弾圧する。第２次世界大…

知性は死なない 平成の鬱をこえて作者:與那覇 潤文藝春秋Amazon 世界史の視野から、精緻に日本を解析した『中国化する日本』で 大きな反響を呼んだ筆者。一躍、これからを期待される論客と なりましたが、その矢先に休職、ついには大学を離職するに至ります…

答えは市役所３階に ２０２０心の相談室作者:辻堂 ゆめ光文社Amazon コロナ禍がもたらした、幾つもの「こんなはずじゃなかった」。市役所に開設された「2020こころの相談室」に持ち込まれるのは、切実な悩みと誰かに気づいてもらいたい想い、そして、誰にも…

対決作者:月村 了衛光文社Amazon ある医大が入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げている――衝撃的な「噂」を耳にした新聞記者の檜葉菊乃は独自の調査を始め、理事の神林晴海に目をつける。巧みに追及を躱す神林だが、突破口はそこしかないと考え、檜葉は…