これまで金融機関や商社での勤務経験を生かしてスケールの大きいベストセラー経済小説を発表してきた著者が新たに挑んだ社会派巨編司法小説。昭和四十年代から始まった裁判官粛清人事=青法協問題(ブルー・パージ)と原発差止め訴訟の二つを軸に、戦後の裁判所の歴史を内側から明らかにする。正義と保身のあいだに揺れる生身の裁判官の人間ドラマ。
10年ほど前に単行本で読んだが、岩波現代文庫で再読。司法官僚としてエリート街道を歩む津崎と、青法協に所属し地方回りを続ける村瀬の2人が主人公。すごく面白いし、自分がその立場にたったらどう行動するだろうと思わされる。
