軍法会議のない「軍隊」:自衛隊に軍法会議は不要か

常に負のイメージで語られる軍法会議。またこれをもたない「軍隊」自衛隊
当然のごとく認識されている状況は果たして正しいのか? そもそも「軍法会議」とはどのような制度なのか?われわれは軍法会議、軍の司法制度の正確な知識をもっているだろうか?
憲法改正が議論される現在にこそ、すでに忘れ去られ葬り去られようとしている軍の司法制度に関する、いずれにも偏ることのない客観的かつ正確な情報を提示し、軍と司法の関係を問う。

硬いテーマを読みやすく書いている。憲法で特別裁判所が否定されているとはいえ、軍法会議が本当になくていいのかという著者の問題提起は考えさせられる。自衛隊法が軍刑法的な要素を含んでいることを初めて認識した。「軍旗はためく下に」が紹介されている。