失われた時を求めて(10) 囚われの女I

海辺を自由に羽ばたく鳥――アルベルチーヌ――を、パリに連れ帰り、恋人たちの密やかな暮らしが始まる。籠の鳥となっても謎めいたままの女は、倦怠と嫉妬と疑惑で「私」を苛む。そんな狂おしい日々を彩る、朝の夢想、パリの物売りの声、芸術についての考察、大作家ベルゴットの死など。周囲の人々の流転とともに物語は進む。(全14冊)

引き続き「私」にまったく感情移入できない。