失われた時を求めて(2)――スワン家のほうへII

社交界の寵児スワンと、粋筋の女オデット。追う女/追われる男の立場はいつしか逆転し、男は年下の恋人への猜疑と嫉妬に日夜悶える(スワンの恋)。ジルベルトは二人の娘、幼い「私」はシャンゼリゼで見たこの少女に思慕を捧げる(土地の名‐名)。―二つの恋の回想。

スワンがオデットにコケにされながらも離れられない様子が悲しい。