満鉄調査部

ソ連研究の中心地であり、満洲国建国に際して経済計画の策定に注力。日中戦争期には占領地の宣撫工作と調査活動とともに、日中戦争の行方を予測する総合調査までも担った。アジア太平洋戦争開戦後は、ビルマ・マラヤの調査までも手がけたが、関東憲兵隊との摩擦により機能停止に。満鉄調査部の活動は、いまでは「日本初のシンクタンク」と評され、そのエッセンスが戦後の経済発展やアジア研究に大きく寄与した。その全貌を明かす。

調査部の人たちの戦後も追っているが、さらっと書かれているだけでもう少し深堀してほしかった。時期によって調査部の形も変わっているが、中でも、体制に積極的に近づく一派とそうでない一派がいたようだ。