興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後

興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後 (講談社学術文庫)興亡の世界史 モンゴル帝国と長いその後 (講談社学術文庫)
杉山 正明

講談社 2016-04-12
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チンギス・カンが創始し、ユーラシアをゆるやかに統合した「大モンゴル国」。その権威と統治システムは、帝国解体後も各地に息づいていた。ロシアのイヴァン雷帝ティムール帝国ムガル帝国、そして大清帝国。初めて「世界史」と「世界地図」を生み出し、人類史の画期となった「モンゴル時代」の現代にいたる長い影を追う。空前の帝国が常識を覆す!

モンゴル史といえば杉山先生。この本も杉山節が炸裂していて、既存の史観や歴史学者についての攻撃がすごい。そういう本人はユーラシア史観の持ち主で、人類史上での南北アメリカは視野にないらしい。

モンゴルの影響が、思われている以上に後々まで続いていたというのは主張としてわかるが、勢いあまって、旧ソ連でも芸術系にはモンゴル系の末裔が多かったなどと根拠なしに書きふらすのはいかがなものか。