ひとつの祖国

第二次大戦後に分断され、再びひとつの国に統一された日本。だが東西の格差は埋まらず、東日本の独立を目指すテロ組織が暗躍し……。意図せずテロ組織と関わることになった一条昇と、その幼馴染で自衛隊特務連隊に所属する辺見公佑の二人。社会派エンターテインメント巨編。

東西に分裂して西側が資本主義国家、東側がソ連影響下の共産主義国家になった日本が、ベルリンの壁崩壊後に統一されてから数十年後が舞台。東日本出身者は二等国民的な立ち位置にあるなど、舞台設定は興味深い。主人公がテロ組織から抜けるあたりまでは面白いのだが、ラストが強引で伏線も何も回収されず、小説としていまいちだと思ってしまう。どうやってインドネシアへ脱出したの?