植民地朝鮮の日本人

植民地朝鮮の日本人 (岩波新書 新赤版 (790))植民地朝鮮の日本人 (岩波新書 新赤版 (790))
高崎 宗司

岩波書店 2002-05-20
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日本の植民地支配は,政治家・軍人によってのみ行われたわけではなく,名もない人々の「草の根の侵略」によって支えられていた.1876年,日朝修好条規によって日本人が釜山に上陸してから,1945年の敗戦で引揚げまで,最大時75万人いたといわれる在朝日本人70年の軌跡を描く.繰り返してはならない歴史を検証する1冊.

大量の参考文献を駆使して、朝鮮にいた日本人が何を行っていたのか描いている。政治行政の動きだけではなく、民間人の活動もかなりふれられていて興味深い。

朝鮮の日本人は、農業が極端に少なく、またその少ない農業者もほとんどは貸金の抵当としてとった土地を持つ地主であり、自身で耕す農民はほとんどいなかったのが、内地との差だったとか。