失われた時を求めて(6)――ゲルマントのほうII

失われた時を求めて(6)――ゲルマントのほうII (岩波文庫)失われた時を求めて(6)――ゲルマントのほうII (岩波文庫)
プルースト 吉川 一義

岩波書店 2013-11-16
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祖母の旧友ヴィルパリジ夫人のサロンで、「私」はゲルマント公爵夫人とついに同席。芸術、噂話、ドレフュス事件など、社交界の会話の優雅な空疎さを知る。家では祖母の体調が悪化。母、医師、女中に見守られ、死は「祖母をうら若い乙女のすがたで横たえる」。

この巻の2/3は、わずか数時間のサロンの様子が描かれている。様々な人物が出てくるが、ドレフュス事件が題材の一つになっていることもあり、比較的読みやすい。