オホーツク核要塞 歴史と衛星画像で読み解くロシアの極東軍事戦略 (朝日新書)

日本の北方に、ロシアの「核要塞」が広がっている――。
人知れず極東で進められているロシアの核戦略を、超人気軍事研究家がロシア軍内部資料と衛星画像インテリジェンスから明らかにする。
さらにウクライナ戦争と極東ロシア軍との関わり、日本のあるべき対ロ安全保障政策についても解説。

冷戦時代のオホーツク海への原子力潜水艦の配置を追いながら、これからの対ロ政策についても触れている。70、80年代にオホーツク海への潜水艦配置が最盛期をむかえたが、ソ連崩壊で壊滅的になり、それがまたプーチン政権下で再構築されているらしい。とはいえ、ウクライナ戦争のために陸上戦力が割かれるなど、戦力全体としては低下しているようだ。今のロシアは、核の力に頼って、昔の超大国だったころの体制を維持しようとしているのだとか。