戦車の歴史 理論と兵器

戦車は、第一次世界大戦のソンム会戦で初めて姿を見せた。それ以来、戦車を抜きにして戦闘を語れないほど、戦場の支配者となった。その裏には、ここにいたるまでの先覚者たちの試行錯誤と苦闘の歴史があった。機甲部隊の運用や戦車戦闘の理念には、年輪が刻まれている。戦車の誕生から、地上戦の主役となるまでの歴史を、イギリス・ドイツ・フランス・ソ連・日本の事情を交えながら解説する、軍事史の古典的名著。解説・加藤聖文

第二次大戦までの間に各国が戦車の運用に試行錯誤したことがよくわかる。第一次大戦の遺産が残らなかったドイツとソ連で、機甲部隊の運用が発達したのが興味深い。