国鉄―「日本最大の企業」の栄光と崩壊

1949年に設立された公共企業体国鉄は、復興半ばの不十分な設備で旅客・貨物を一手に運び、戦後の高度経済成長を支えた。まさに、「鉄道は国家なり」であった。しかし交通手段の多様化によりシェアは低下、自立的な経営もままならず、赤字は雪だるま式に増え、労使関係も悪化、1987年に分割民営化された。少子化、コロナ禍のいま、鉄道は再び危機に瀕している。国鉄の歴史に何を学ぶべきか、元JR九州社長が語る。

国鉄時代の労使関係や学士組の配置の様子が興味深い。国の官庁組織をそのまま残していたことがわかる。今後への提言で、しきりに食料自給率向上のために新幹線物流をというのが違和感。