六機の護衛戦闘機

山本五十六が撃墜された際に護衛していた6人のパイロットのその後を扱ったノンフィクション。10年くらい前に読んだ時はあまり強い印象を持たなかったが、改めて読んで、山本撃墜が彼らに及ぼした影響の大きさに暗然とした。護衛に失敗したとみなされ、批判されることはないものの、ラバウルからの転勤は許されず、戦死するか負傷するまで出撃し続ける。結局4人がラバウルで戦死し、1人はエースパイロットとして343空まで転戦するものの終戦前に戦死、1人だけ右手を失って入院し、終戦を迎える。この本が出るまで、6人とも戦死したという説が有力だったのだとか。