アメリカが見た山本五十六 「撃墜計画」の秘められた真実

山本五十六を撃墜するためのチームを率いた、ジョン・ミッチェル少佐について書いたもの。解読された暗号を元に、ブーゲンビル島上空までチームを引率し、作戦を成功させている。一式陸攻が二機いたために、どちらに山本が乗っていたのか分からず、パイロットの一人が、自分こそが山本を撃墜したと主張する様子は興味深い。どこの世界にも、自己顕示欲が強い人はいるものだなと思わされる。軍艦について、艦種を問わず「戦艦」と書いたり、艦上機の機種を問わず「戦闘機」と書いたり、ついには朝鮮戦争が1946年6月開戦と書くなど、翻訳や出版社の校閲が粗いのが気になった。