終わらざる夏

終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)終わらざる夏 上 (集英社文庫 あ 36-18)
浅田 次郎

集英社 2013-06-26
売り上げランキング : 14925

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

1945年、夏。すでに沖縄は陥落し、本土決戦用の大規模な動員計画に、国民は疲弊していた。東京の出版社に勤める翻訳書編集者・片岡直哉は、45歳の兵役年限直前に赤紙を受け取る。何も分からぬまま、同じく召集された医師の菊池、歴戦の軍曹・鬼熊と、片岡は北の地へと向かった。―終戦直後の“知られざる戦い”を舞台に「戦争」の理不尽を描く歴史的大作、待望の文庫化。第64回毎日出版文化賞受賞作。

占守島の戦いをモチーフにしているが、予想に反して実際の戦闘シーンはほとんどない。8月18日に至るまでが書いてある。占守島の戦いを描いたというよりは、終戦前後の疲弊しきった日本を描くことが主題だったのだろう。