人生と運命

人生と運命 1人生と運命 1
ワシーリー・グロスマン 齋藤 紘一

みすず書房 2012-01-17
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第二次世界大戦で最大の激闘、スターリングラード攻防戦を舞台に、物理学者一家をめぐって展開する叙事詩歴史小説(全三部)。兵士・科学者・農民・捕虜・聖職者・革命家などの架空人物、ヒトラースターリンアイヒマン独軍赤軍の将校などの実在人物が混ざりあい、ひとつの時代が圧倒的迫力で文学世界に再現される。戦争・収容所・密告―スターリン体制下、恐怖が社会生活を支配するとき、人間の自由や優しさや善良さとは何なのか。権力のメカニズムとそれに抗う人間のさまざまな運命を描き、ソ連時代に「最も危険」とされた本書は、後代への命がけの伝言である。

みすずで邦訳された超大作。登場人物が非常に多いのでなかなかつかみづらかった。作中、頻繁に「1937年」というワードが出てくるが、やはり1937年というのはソ連の人々にとって傷を残した年だったのだろうなと感じた。