ローマ人の物語〈6〉パクス・ロマーナ

ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)ローマ人の物語〈14〉パクス・ロマーナ(上) (新潮文庫)
塩野 七生

新潮社 2004-10-28
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天才カエサルの後を継いだ天才でない人物が、いかにして天才が到達できなかった目標に達したか―人々が見たいと欲する現実を見せるために、見たくない現実を直視しながら、静かに共和政を帝政へ移行させた初代皇帝アウグストゥス。ローマを安定拡大の軌道にのせるため、構造改革を実行し、「ローマによる平和」を実現したアウグストゥスの運命と意志の物語。

アウグストゥスがエジプトを下して、その後死すまでの一生を描いている。従来、カエサルに比べて帝政に突入させたアウグストゥスは評価が低いのだとか。著者も、カエサルだったら~~、カエサルならば~~、というような書きぶりを多用している。ただ、カエサルとは違う意味でアウグストゥスのことも一定程度評価しているようだ。