清朝と近代世界――19世紀〈シリーズ 中国近現代史 1〉

清朝と近代世界――19世紀〈シリーズ 中国近現代史 1〉清朝と近代世界――19世紀〈シリーズ 中国近現代史 1〉
吉澤 誠一郎

岩波書店 2010-06-19
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近代世界のなかで存亡の危機に直面しながらも、妥協と自己変革を遂げていった清朝。そこにあった苦しみや迷い、努力や挑戦とはどのようなものだったのか。なにが体制の立て直しを可能にしたのか。統治の変化、社会の動向、周辺部の状況などを含め、18世紀末から日清戦争開戦前夜までの清朝の歩みをいきいきと描く。

19世紀の清朝というと衰退するイメージが極めて強いが、この本は清朝も自律的に自己変革を遂げ、それなりの統治体制をとっていたという意識で書かれている。近隣のシャムや安南との関わりも書かれていて面白く読めた。