黒船前夜 ~ロシア・アイヌ・日本の三国志 渡辺 京二 洋泉社 2010-02-02 売り上げランキング : 37423 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ロシア・アイヌ・日本の三者の関係をとおして、北方におけるセカンド・コンタクトの開始を世界史的視点で捉える。―異文化との接触で生じる食い違いなどエピソードに満ちたこれこそ人間の歴史!渡辺史学の達成点を示す待望の書、遂に刊行。
「北一輝」や「神風連とその時代」、「逝きし世の面影」の渡辺京二の本。ハードカバーでサイズもでかく、買うのは躊躇していたが、近隣の図書館に入ったので借りた。県立図書館には今のところまだ入っていないようだ。
18世紀から19世紀初頭にかけての、ロシアと日本との関わり、そこに組み込まれるアイヌを書いた本。松前藩の行政力は、アイヌに対する虐待やロシアへの危機感の欠如等、低く見られることが多いが、ここでは松前藩の統治の仕方をある程度肯定的に捉えているのが特徴。