年末なので。
【ベスト】
- 大沼保昭「「慰安婦」問題とは何だったのか―メディア・NGO・政府の功罪」
- 大西巨人「神聖喜劇」
- プリーストリー「夜の来訪者」
1,慰安婦問題に限らず、何かの活動を行う上で必ず出てくるだろう様々な問題点にどう応えるか、ということを読み取ることが出来る。理念も大事ではあるが、実際に行動に落とし込まなければなにもできないということも示されている。どの団体でも言えることだが、手段が目的化することの怖さも教えてくれる。間違いなく、今年の最高傑作。
2,時間があればぜひ再読したいと思わせる。教養主義に染まった人にはたまらない作品だと思う。
3,戯曲作品(?)だが、小説としても素晴らしい。
今年は1以外で、がつんとくるような本にあまり出会わなかった。