日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦

日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)日本人はなぜ戦争をしたか―昭和16年夏の敗戦 (日本の近代 猪瀬直樹著作集)
猪瀬 直樹

小学館 2002-07
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昭和16年に、総力戦研究所というところで産学官軍の若手たちが日米戦をシミュレートしたところ、日本は必ず負けるという結論が出ていたらしいです。さらに、それを時の実際の内閣の前で発表までしていたとか。発表のとき、多くのメモを取っていたのが東條陸相だったというのが興味深いです。

若手のシミュレートもさることながら、日本的意思決定システムのある種のスタイルが見えるようでかなり興味深い本でした。