南冥の雫 満州国演義八

南冥の雫 満州国演義八 (新潮文庫)南冥の雫 満州国演義八 (新潮文庫)
船戸 与一

新潮社 2016-06-26
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本土初空襲とミッドウェー大敗。それは帝国の翳り。四郎は比島で抗日ゲリラの憤怒を体感した。少佐となった三郎は変転する戦を見つめ、太郎は自らの罪過が招いた惨劇に震えた。そして敷島次郎は劣弱な囚人部隊を率い、インパール作戦に加わる運命にあった。若き日駆け抜けた満州、彼の地より遠く離れた緑の地獄で男は何を想うのか。食い破られてゆく絶対国防圏。白骨連なる第八巻。

インパール作戦の絶望的な様子がよくでている。